イメージング分光反射率計
イメージング分光反射率計は、小さい領域(通常50×50µm~500×500µm)の高い空間分解能を調べるために使用されます。したがって、主な2つのアプリケーションは、ハーフトーンプロセス管理(1µmのチャネル幅までのフォトレジスト厚特性評価が可能)と印刷方式有機ELの厚さマップです。高輝度のXeランプを光源として使用し、高精度のモノクロメーターを用いることで、高速で正確な測定を実行できます。波長分解能は数ナノメートルまで調整可能であり、波長域は測定した層の厚さと光学特性に応じて選択できます。
広波長域の光源はモノクロメーターでフィルタリングされます。単色光がサンプルに到達し、2D画像が同時に取得されます。選択した各波長に対してこのプロセスが繰り返されます。この結果、一連の画像が提供され、各画像が所定の波長での結果を表します。これらの画像を使って、選択した各位置の反射スペクトルをソフトウェアが計算します。
イメージング分光エリプソメトリーには非常に精密な焦点合わせが必要ですが、これは、高速・精密な圧電モーターを利用した内蔵の焦点調整システムによって行われます。
イメージング分光反射率計は分光反射率計およびエリプソメトリーと同じ分析エンジンを使用しているので、異なる2つのメトロロジーで測定している場合でも、同じ光学モデルを同じ材料に対して使用できます。このため、正確な分光エリプソメトリー(OLEDサンプルなどに必要)に基づいた精密な光学モデルを使用できます。
H/Tプロセス管理
チャネル内のPR厚
特徴
- 高輝度Xeランプによる高速・正確な取得
- 高い空間分解能
- 分光エリプソメーターおよび分光反射率計と同じ分析エンジンを使用
- 波長域と分解能を(レシピで)調整可能
- 取得した画像上で選択できる測定点は無制限
フルトーン/ハーフトーン(フォトレジスト)
フォトレジスト厚を把握することは、ディスプレイ製造における複数の段階で非常に重要です。しかし、UVに敏感な厚い層や、非常に小型(1~2µm)のチャネルにおける測定では、これが困難になることがあります。セミラボは、このアプリケーション向けに特別に設計されたメトロロジーヘッドを用いて、この両方の問題を解決するソリューションをご提供できます。
FPT
FPTシリーズは、フラットパネルの検査と特性評価に専用のシリーズです。この製品は、第10.5世代までのLCDパネルとAMOLED TFTパネルの特性を評価できるよう設計されています。複数の測定プローブを1台のプラットフォームに組み合わせることができ、正確・高速なモーター駆動ステージと可搬重量により、フラットパネルの全表面を高精度で測定できます。