ホール効果測定 PDLシステムとは
ホール効果測定は、電子材料、電子デバイスの評価でとても重要な役割を果たしています。しかしながら、低移動度材料、高抵抗かつ薄膜材料や低抵抗材料の測定では、小さい信号がノイズに埋もれてしまい評価が困難という事実があります。
この問題をどのようにして解決できるでしょうか?
AC磁場中でロックインアップ検出を行うことで、PDLシステム(Parallel Dipole Line system)は、ユニークなキャメルバックフィールド閉じ込め効果(camelback field confinement effect)を実現する斬新な磁気トラップシステムになります。反磁性浮上効果(diamagnetic levitation effect)により、グラファイトなどの反磁性物質が中心でトラップされることになります。
この技術を使用することにより、セミラボ社製PDL(Parallel Dipole Line)の技術ホール効果測定システム PDL-1000は、研究開発のアプリケーションにおいて、シート抵抗、キャリア濃度、移動度の測定をワイドレンジかつ高感度で測定することが可能です。
セミラボ社製PDL-1000で使用されているPDL(Parallel Dipole Line)の技術は、IBMによって開発された特許技術です。
PDL(Parallel Dipole Line)の技術については、下記ページに記載があります。 IBM research of PDL Hall effect technique.
PDL-1000による測定結果(ユーザーフレンドリーなソフトウェア):
特徴
- 広いダイナミックレンジによる移動度測定
- 低移動度測定
- AC、DCホール効果測定
- ソフトウェアベースのロックイン検出(微小なホール信号検出可能)
- テーブルトップデザイン
- 回転パラレルダイポールライン磁石(大きな電磁石は不要)
- AC磁場による様々な測定(一般的なAC磁場システム、ファラデー効果、 Photoelectromagnet (PEM) 効果)
ホール効果測定 PDL
セミラボ社PDLホール効果測定システム(Semilab Parallel Dipole Line Hall Measurement System)は、シート抵抗、キャリア濃度、移動度を測定するスタンドアローンの装置です。
研究開発現場における生産性向上のため、PDLホール効果システムは永久磁石を用いたACとDC磁場によるホール効果測定専用装置としてハードウェア、ソフトウェア共にユーザーフレンドリーな仕様を兼ね揃えています。セミラボ社製PDLホール効果測定システムでは、高感度な測定が可能なため、半導体材料、化合物半導体(III-V, II-VI)、太陽電池材料、透明導電性酸化物(TCOs) や有機材料(OTFT, OLED)などの測定に使用して頂けます。